不安な時代に、人が静かに「江戸」へ心を戻していく理由

まるの目ー現代を読む

【通販ECサイトの日本製の圧倒的少なさ】

最近、ネットで買い物をしようとすると、妙な違和感がつきまとう。
楽天でもAmazonでも、どこを開いても“中華製”ばかりが並んでいる。
画像を見ればすぐ分かるような、量産された写真。


「日本製」と検索しても、出てくるのは数件だけで、
昭和の洋品店に長く鎮座していそうな服が1万円——そんな世界になってしまった。

アパレル業界の衰退はずっと言われてきたけれど、
目の前の現実として、じわじわと生活に入り込んできている。

その一方で、
海外からの問題、移民の急増、治安への不安、物価の上昇。
こうした「言葉にしにくい不安」が、普通の人の生活の底にたまり始めている。

ふと気づけば、日本各地で移民反対のデモが大規模化し、
SNSのどこを見ても、明るいニュースが少ない。
静かに、けれど確実に、多くの人の心が揺れている。

そんな時代の空気の中で、私はある現象を感じ始めた。

■ 江戸を恋しがる人が増えている

YouTubeには江戸の暮らしや食事を紹介する動画が急増している。
しかも驚くほど視聴されている。

・江戸の食事
・江戸の台所
・江戸の治安
・江戸の暮らしの知恵

どれもコメント欄が、無自覚なまま、“なつかしさ”の気持ちが溢れている。

昔より不便なはずの江戸が、なぜこれほど恋しく思えるのか。

私はこう思っている。

いまの日本人は、
静かで、秩序があって、人の距離感がちょうど良い社会を求めている のだと。

江戸の庶民の暮らしは、総じて派手ではないけれど、
気心が知れた、見慣れた顔たちで生きる日々は、
人が感じる根本的な「安心」という質がとても高かった。

・近隣の助け合い
・治安の良さ
・無駄のない暮らし
・季節に寄り添った台所
・必要以上に外に依存しない社会

いまの世の中が騒がしすぎるから、
余計に江戸時代が魅力的に映るのだと思う。

まるで、揺れ続ける船の上から、揺れない岸辺を探すように。
みんなが江戸という「日本人の心の基準点」に帰りたがっている。


■ 不安な時代が、文化的な“反動”を生んでいる

世界情勢も、治安も、価値観も、どれも落ち着かない。
誰もが、言葉にせずとも不安を抱えている。

その反動として、
人の心は“確かな何か”を探し始める。

日本人にとってその役割を果たせるのが、
案外「江戸」なのだと思う。

外に振り回されない社会。
自分たちの生活に芯がある世界。
個人の暮らしが落ち着いている世界。

こうした江戸の空気が今、心に染み込む理由はそこにある。


■ だから私は「江戸にしぼったブログ」も書き始めた

時代が落ち着かないほど、心は静かな場所を過去に捜し求めるもの。

私自身も、
江戸の台所や食事を調べている時だけ、不思議と肩の力が抜ける。

・醤油や味噌の由来
・長屋の小さな台所
・素朴な毎日のごはん
・その裏にある知恵
・人と人との距離感

そこには、現代にはない“確かなもの”がある。

江戸を知ることは歴史の勉強ではなく、
“今をどう生きるか”を考えるヒントになる。

複雑な世の中で、ただ静かに、
少しだけ安心を取り戻したくて。

「江戸はん」は、そのために生まれたブログ。

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